(写真はAI生成)
「第三の波」という言葉は、有名なアルビントフラーの学説です。経済学や社会学などを勉強した人なら一度は聞いたことがあるものです。
第一の波は農業革命、第二の波は産業革命、そして第三の波はIT革命ですね。いずれの波も、起こり始めた初期の頃は人海戦術なので、大量の雇用が発生します。そして成熟していくにつれ効率化や自動化が進み、少ない人で済むようになるのです。農業も工業も自動化が高度に進み、大量に必要だった人を大きく減らすことができました。その結果として経済が成長し、その過程で働いていた人は次の波に移っていきました。
さて1995年にWindows95が発売され、これまで一部のマニアしか使っていなかったパソコンが一気に普及し、早くも30年が経過しました。その間にインターネットが爆発的に広がり、あらゆる事務作業が格段に効率化されたわけです。
ところが…!
私がこのブログでよく書いている通り、役所も企業も一向に紙を使った仕事が壊滅せず、いまだ謄本の原本を用意したり、契約書を製本して押印したり…という仕事が続いています。経理や事務担当者の数が30年前と変わっていない企業が多いのではないでしょうか?
その間、他の先進国は大きく効率化し、経済を成長させました。そして来るべき「第四の波」に人員をシフトしています。日本は相変わらず労働集約型の作業を美徳としているようです。
日本がこのままでいると、第四の波に大きく乗り遅れることになりかねません。