少し専門的な話です。
Googleなどで検索すると上に出てくる「スポンサー」付のリンクはGoogleにお金を払って掲載してもらっている有料広告で、一般的にリスティング広告と呼ばれています。これは出稿時に好きなキーワードを指定しておけば、そのキーワードで検索されたときに広告が表示され、クリックされると課金されるという仕組みです。そのキーワードは、例えばウチの会社なら「外国語ホームページ作成」「海外ウェブマーケティング」などの業務関連を指定しますし、それ以外にも会社名や製品名、サービス名などを指定します。
ところがですね…。
ライバル社のキーワードを検索した時にも、なぜかウチの会社の広告が出てくることがあるのです。その逆もあります。例えば会社名「マハナコーポレーション」で検索すると、ライバルである他社の広告も沢山でてきます。これはライバル会社の名前をGoogleが自動的に「=外国語ホームページ作成会社」と認識し、同じ外国語ホームページ制作会社であるウチの会社名を表示させてしまうというわけです。
別に悪いことではないですし、ウチとしてはライバル社を探しているお客様を呼び込むことができるのでむしろプラスなのですが、ライバル社としては自社を狙ってきたお客様が他社に取られてしまうので、面白くないわけです。
その場合、日本ではライバル社に直接連絡して、「ウチの会社名で貴社の広告が表示されないように除外キーワードとして登録してください。」とお願いすることがよくあります。もちろん違反しているわけではないのだし、依頼されたって受け入れる必要はないのですが、そこは争いを避ける日本らしく、通常は素直に受け入れるものです。
ところが、これは海外ではまずありません。特に競争主義が強い欧米などでは、そんな依頼を認めることが「考えられない」と言いますし、そもそも厳しいビジネスの世界でそんな甘えた依頼を出すこと自体があり得ないそうです。
大きな文化の違いですね。
ウチも依頼がくれば(日本的に)受け入れるようにしているものの、海外のお客様にそれを説明するのは一苦労です。