先日ある会社の社長さんと、別の会社の社長さんと三人で飲みに行ったときのことです。

最初飲み始めはみんな真面目に近況報告をしたり仕事の話をしたりしていたのですが…酒が進むにつれ話が想定外の方向に脱線し、そのうちに「男同士の会話」になってしまいました。そしてなぜか、その話に三人とも熱中してしまい、2時間強の間ずっと同じようなネタで話し続けました。だんだんと声も大きくなり、そしてみんなでお腹が痛くなるほど笑いました。なんだか、とても60歳前後のオッサンの会話とは思えません。高校生のような世界です。

そして帰りに、「楽しかったけど、得るものが何もない会話でしたね!」なんて1人が言うと、最年長の社長さんが、「それが最高の贅沢じゃないか!」とおっしゃっていました。

なるほど。確かにその通りだと思います。

この年になると、それぞれ社会での立場があり、会社での立場があり、家庭での立場があります。そんな中で羽目を外しておしゃべりするということは滅多にないことです。この三人も本来は仕事の付き合いなのですが、飲んだ席ではそれを忘れるくらい仲良くなり、他愛もない話に夢中になってしまいました。

まさに、それが最高の贅沢なのかも知れません。