そんな言葉も死語になりつつありますね。子供の頃は結構楽しみました。また社会人になっても「伝言ゲームじゃないんだぞ!」なんてよく言った気がします。

40人のクラスなら10人ずつ4チームにわけます。そして各チーム最初の一人に同じことを伝え、10人の人に一人ずつ順番に伝言を伝えていくと…各チーム最後の人は元の内容と全然違うことになっているのです。その正確さを競いつつ、大きく変わってしまった伝言内容を皆んなで笑って楽しむというゲームでした。

これが転じてビジネスの世界では、例えば社長が専務に指示して専務が取締役に指示して取締役が部長に指示して…とやって末端の担当者に伝わる頃には社長が意図したこととは全然違う内容になっている時などの皮肉に「伝言ゲーム」と言っていました。単に指示が正しく伝わらないことや、何も考えずに指示内容をたらい回しにすることも「伝言ゲーム」と呼んでいた気がします。

今思うに、これはアナログならではの世界ですね。ゲームではありませんが、伝言が失敗する典型的な例は電話連絡網でした。学校や町内会などで緊急時にあらかじめ決めた順番で電話をかけ回し全員に伝言を伝えるという方法です。大抵はやはり「伝言ゲーム」になってしまい、途中で内容が変化してしまいました。

これがデジタルの時代なら、内容が変化することなく正確に伝わります。メールなら転送すれば完全に同じ内容が伝わりますし、LINEなどのツールでグループ発信すれば、そもそも伝言する必要すらありません。連絡網も不要です。デジタルの時代、全員に100%同じ内容が伝わることが当たり前なのです。