本末転倒は私がよく使う、好きな言葉の一つです。
今回は。あるお客様からのメールです。ホームページのリニューアルに際して私からあるコスト削減の提案をしたところ、「費用は節約したいところですが、だからといって、そこを削って使い勝手が悪くなってしまっては本末転倒です。もう一度、考えてみます。」というような素晴らしいコメントを頂戴しました。
予算を削って本末転倒というのは、すごくあるあるなのです。
すごく当たり前のことなのですが、どんなプロジェクトだって最終目的があります。ビジネスなら大抵の場合は集客や販売ですね。そしてその目的達成のためには何が必要か、何をするべきなのかを逆算して考えるものです。当然、どんなプロジェクトでも予算や時間の制限があるので、その中で優先順位を決めていくのが本来のやり方ですし、これ以外はありません。
ところがですね…。
こんなシンプルで当たり前のことが忘れられてしまうことが頻繁にあるのです。私たちの仕事でいうと、例えばカッコいいホームページを作ることがゴールになってしまったり、予算を気にしすぎてしまいけい経費削減することがゴールになってしまったり…ということです。その結果、販売に不可欠なホームページの使いやすさやわかりやすさが疎かになってしまえば、まさに本末転倒なのです。お客様がそうなりそう時に的確な助言をするのがプロの仕事なのですが、私たちの同業者でもビックリするくらい多くの人が陥っていると思います。
今回、「それでは本末転倒なので」と言わたお客様は、案の定、小規模ながらも地道に成功されている方です。さすがだと思います。
いつもながら、素晴らしいお客様から多くのことを学びます。