昨日の記事の続きです。昨日はB2B企業でFacebookやTwitter(X)に会社の公式アカウントを作り活用している企業の例を書きました。今回は個人でやっているSNSを活用する方法について考えてみます。

個人の趣味でやっているFacebookでも、意外とビジネスで効果を発揮していることが多々あります。

まずは個人でも(ほぼ)仕事専用にして、仕事のことを集中的に投稿している人がいます。新製品の話、お客様の成功事例、会社の業績や新事業の話、社内行事の話…など公式アカウントに近い内容です。公式アカウントとの違いは、目線がイチ個人という点です。フォーマルな文章で顧客紹介をする公式アカウントト違い、個人の場合は「今日はこんなお客様とお会いしてきました!」というような書き方になるわけです。これは個人事業主、スタートアップ企業、中小企業の創業社長やオーナーに多いと思います。

しかし個人のFacebookといえば、多くの人がグルメの話、旅行の話、スポーツなど趣味の話、家族の話…など、仕事から離れて、とにかくプライベートなことを書いている人が圧倒的多数でしょう。そんな内容がB2Bになぜ役立つのかと思うかも知れません。

営業職の人なら名刺交換した相手とつながることにより、お互いに覚えておくことができます。一度名刺交換しただけなら継続して接点がない限り、半年もすれば完全に忘れてしまいます。しかしFacebookでつながっていて頻繁に更新されていれば、たとえそれが仕事に関係ないグルメの内容でもフィードに登場している限り、覚えておくことができます。

また仕事以外でまったく付き合いがない相手とつながることにより、仕事だけではわからなかった、意外な一面、意外な共通点を発見できることも多々あります。仕事では怖い会長さんも、Facebookを見ると実は優しいおじいちゃんだったということもあります。

名刺交換しただけの相手なのにFacebookを見ているうちに実は共通の趣味があるとか、いきつけの店が同じとか、食べ物の好みが同じとか、故郷が同じとか、そんなことに気づき、いきなり仲良くなることもあります。

尽きるところ、B2Bと言えども究極には人間対人間なのです。相手に人間らしさを見せるのも、B2Bビジネスでは大事なことなのです。

「SNSはB2Bには役立たない」と頭から決めつけず、色々と使ってみることをお勧めします。