あるスポーツの凄腕コーチからそんな話を聞きました。

日本語では「速い」と言うのは、ほとんど1つしかありません。しかし英語ではいろいろな言い方があります。まず「ファースト」というのは単純に足などが速いということです。例えば100メートルを何秒で走るとか、そういう意味の速さですね。

一方、「クイック」っていうのは瞬時に動けること、つまり相手の動きを見てすぐに反応するとか、ボールの動きを見てすぐに反応するとかの意味があります。

さらにもう一つ「アジャイル」というのは機敏さです。例えば、左右の動きが迅速だったり、切り返しが素早かったり、といった動きの速さです。

この3つは似ているのですが、同じ速いでも使う筋肉や運動神経が異なるそうです。そしてこの3つが上達してこそ、球技の世界では活躍できるらしいです。

残念ながら、こういった考えを取り入れてそれぞれのトレーニングをしているチームが日本ではまだ少ないということでした。

これは一般のビジネスでもこの3つの速さと言うのは似ていると思います。

例えばホームページ制作の仕事だと、制作する期間が短いのはファーストですね。一方、お客様のメールに対して即時に返信ができるっていうのはクイックでしょう。そして、そこで機転を利かせ、必要に応じて方向転換をしたり、いろいろなことに柔軟に対応できるのはアジャイルです。

こうした3つの速さがビジネスの世界でも大事なのだと思います。