仕事で日本にやってきた欧米の人は、大抵この序列で悩みます。
同じアジア圏、特に韓国などでは日本以上に厳しい序列があります。また比較的ラフな欧米といえども会社の上司や年長者を敬ったり、席を譲ったり、上席に座らせたりするのは日本と同様です。なので、「年功序列は日本だけ」というのは誤りです。でも日本のように厳格に序列が決まっていて、それを少しでも間違えると非難されるのは珍しいハズです。
会議の席順、飲食店での席順、車に乗るときの席順などは、多くの人が日々気を付けているでしょう。
私も大企業に勤めていたので一通りのことは理解しているつもりですし、聞かれたら大抵のことは答えられますが…知らないこともありますし、間違ることも多々あります。
ネット時代になってもそれは同じです。
(お恥ずかしながら私は最近まで知らなかったのですけど)メールの宛先やCCは上の人から順にしなくてはいけません。(まあ気づく人も少ないでしょうが…。)クラウド上に設置するシェアフォルダだって、上席から順に並べなくてはいけません。
一方、難しいのはメールの出だしに書く名前です。例えば鈴木社長と田中課長あてのメールで両方の人に要件を伝えるのなら当然「鈴木様、田中様」でいいでしょう。しかし田中課長が担当者で田中課長に伝えたいことを、参考まで鈴木社長にも伝えておきたい場合はどうしますか?やはり序列を守り「鈴木様、田中様」にする場合と、あくまで担当者がメインなので、「田中様、鈴木様」にすることもあります。ただ、この順序に抵抗がある人も多いのではないでしょうか?もしかすると課長の次に書かれたことに怒る社長さんがいるかも知れません。
序列の重要性は否定しませんし、私も極力守るようにはしているものの、必要以上に時間や労力を使うことは反対です。偉い人も、そのくらい大目に見るような余裕が欲しいものです。