ビジネス面、政治面に関してはマイナス評価が圧倒的に多い2020東京オリンピックの効果ですが、今日、インバウンド関係の仕事をしている方から貴重な良い話を1つ聞きました。

東京オリンピックのおかげで、東京全体にインバウンドを受け入れる体制が整ってきたと言うのです。

確かに言われてみればその通りかもしれません。

例えば、これまで都内の看板の多くは日本語のみの表示でした。ところがオリンピックの数年前から英語などを併記するようになりました。今は飲食店の看板から道路標識まで、多くが二か国語表記になっています。

また飲食店のメニューもしかり。オリンピック前から都内の多くの飲食店では英語のメニューを別に用意したり、日本語に併記したり、あるいはタブレットなどのツールを使って英語のメニューを見られるようにしました。店員さんの中にも、英語をある程度話せる人が増え、オンライン通訳機などを備える店も多く出てきました。これはオリンピック前にインバウンドが増えることを予想してみんなが頑張って対策したからでしょう。

交通機関もしかり。駅の人やタクシーの運転士さんたちの多くが英会話を勉強したり、翻訳機を準備したりするようになったそうです。

またオリンピックに向けて都内のホテルも増えました。

いずれも、その後のインバウンド集客には大きな効果が出ているといえます。

もちろんそれだけが要因ではありませんが、その影響もあり、この数年間、インバウンドの数がほぼ毎月、コロナ前の記録を更新するレベルで伸びてているというわけです。

2020東京オリンピックが残した、貴重なプラス効果の1つと言えるでしょう。