私が時々通る群馬の国道沿いに、焼肉屋さんの看板が何十枚もあります。1kmおきくらいにインパクトが強い同じ看板が並んでいるので、この道を通る人で知らない人は絶対にいません。多くの人が1回通れば覚えるくらいのレベルです。

こんな看板です。これが何回も出てくれば、嫌でも覚えてしまいますね。

別にデザイン性が無いように見えますが…実はすごくよく計算されているように思えます。

まず名前。あえてベタなひらがなにしているのがポイントです。これが漢字で「青空」だとインパクトが薄いでしょう。さらに今風に英語や他言語を使うと、もっとインパクトが弱まります。

背景の青色、白抜き文字で行書体の字体もインパクトがあります。

比較のため、別バージョンを3パターン、自分で作ってみました。

やはりインパクトがあるのは最初の写真のものでしょう。青背景で行書体ひらがなが最強だと思います。

看板はカッコよくすることがゴールではありません。集客がゴールです。看板はそのためのツールであり、インパクトが不可欠です。作った人は、それを熟知されているようです。

このインパクトがある看板が何十枚も街道沿いに並んでいて、それだけ目にすれば、覚えてしまいます。

インパクトとリピート。
これは、記憶に必要な要素と同じです。

マーケティングの基礎ともいえることです。

繰り返しますが、看板でも、CMでも、パンフレットでも、ウェブマーケティングでも同じです。マーケティングのゴールは集客であり、売上向上です。カッコいいものを作るのがゴールではありません。

異業種ながら学ぶ点が多い看板でした。