記憶に新しいところではタピオカですね。
コロナより少し前、つまり6-7年ほど前にタピオカが大ブームとなり、流行に敏感な街である渋谷では雨後の竹の子みたいにニョキニョキとタピオカ屋さんが登場しました。渋谷の道玄坂近辺だけでも10軒はあったと思います。信じられないかも知れませんが、二軒並んでいたところもありました。店の人に「系列店か?」と尋ねたところ、まったく関係ないとのことでした。偶然、二軒が並んでしまったようです。まあ、そのくらい大ブームだったのでしょう。
それがコロナでピンチを迎えたものの、大半は助成金などで一旦乗り切り、その後閉鎖に追い込まれた様子です。今では大手が1-2軒、残っているだけです。
そして不景気を反映してなのか、立ち飲み屋さんや激安居酒屋が一気に増えました。タピオカ屋さんの跡地にできたところもあります。時代の流れを象徴しているようです。
しかしですね…。
最近になり、やはり閉鎖になるところが出始めたようです。
ブームも一段落しつつあるのかも知れません。
いつも不思議に思うのは、こういう店って、出すときは「ブームは(一過性ではなく)長期に持続する」と予想しているのでしょうか?あるいは、元から短期勝負なのでしょうか?
ブームが短期で終わったのは、タピオカなど無数にあると思います。他方、長期持続した例はラーメン、ワイン以外、ちょっと思い出せません。恐らく数にすると長期は短期の1/10くらいではないでしょうか?
一部の例外を除き、ブームは必ず終焉を迎えると考えておいた方がよさそうです。ブームに乗って出店する企業は、そう割り切って、次なる戦略を早めに立てておくことが不可欠なのだと思います。