配車アプリを使ってタクシーを呼んだ時の話です。

運転手さんに「来るとき、一本違う道に入って引き返しましたね!私もよく間違えますよ!」なんて話をすると、「ハハハ…。チェックされていましたね。いや~。失礼しました。」なんて返されながら、「でも最近、お客さんに全部見られているから、怖いこともあります。ちょっとでも遠回りになってしまうと、それだけで怒る人も沢山いるのですよ。」と言っていました。

確かに、米国で配車アプリを使った時も同じようなことを聞きました。しかも米国の場合はシステムが高度に完成されて日本以上に細かく正確に管理されている上に、本社が非常に厳しいため、道を間違えたり遠回りになったりすると、本社からすぐに怒られるそうです。そしてそれが繰り返されると、クビになります。

運転手さんも気の毒ですね。マイクロマネジメントどころか、「箸の上げ下げ」まで秒単位で細かく管理されているというレベルなのだから、とても窮屈な仕事環境だと想像します。

一方、乗客側の安全という意味では、とても心強いというメリットも否めません。

昔なら、特に都会で観光客がタクシーに乗るとわざと遠回りされてぼったくられるということが頻繁にあったのです。それが今なら絶対に無理ですね。簡単に追跡されてしまいます。料金も1円たりともごまかすことはできません。

米国などで配車アプリが日本以上に一気に普及した背景には、利便性に加えて、そんなこともありそうです。