先日、ある体育大学の先生と話をしていて、ふと高校時代に話題になった体育教師同士の序列に関する話を思い出してしまいました。

私が通った高校の体育教師数名は全員同じ体育大学の出身でした。当然、全員昭和の体育会系でした。その中で、すごく厳しい序列があったのです。他の高校の事は知りませんが、恐らくどこも似たような状況だったと思います。

私たち生徒側としては少しでも年上の先生に教わるのがベストなのです。何故かと言うと、序列の上にいる先生なら、天気が良くて気持ちの良い日はグランドを取ってくれ、雨の日は体育館を確保してくれるからです。反対に一番若い先生に当たると悲惨です。晴れた日は体育館、土砂降りの日にはグランドで授業だったわけです。

信じられないかもしれませんが、本当にその通りでした。

しかし今になって考えてみたら、これは何も高校の体育教師だけの話ではありません。企業だって、どこだって同じです。

会社では立場の上の人が優先的に良い会議室を使うことができるのは当たり前ですね。ちょっとしたこと、例えば会議の席で座る位置から発言権、入り口の出入り、出されたお茶に口をつけていい順など、全て序列が厳しく決まっているのが日本企業です。

その他、朝から晩まで仕事の至るところに厳しい序列があるでしょう。当たり前です。

実は高校時代に見た体育教師の序列というのは、広い社会の一部に過ぎなかったと言うわけです。