先週米国で16歳の子供が自殺した原因はChatGPTにあるとして、両親が会社を訴える悲しいニュースがありました
AIが進歩すると、自殺や殺人をほのめかしたり、具体的な方法をAIが示唆するようになるということはChatGPTよりも随分前の時代から言われていました。私も、何年も前にアメリカのドラマでそんな話を見た記憶があります。
そして実際にそんなことが起こると、案の定、「AIは怖い。だから、私はやりたくない。」と言う人が世の中にたくさん出てきています。
これはAIでなくても同じです。今は自動車の完全自動運転が同じような状態です。事故が起こると大々的なニュースになり、「自動運転は危険。やめた方がいい。」と解説する人がテレビに出てきます。その少し前、ネットが普及し始めた時もそうでした。何か事件があると、「だからネットは怖い。私は使いたくない。」と、平気で言う人がいたものです。
もっと前の時代、最初の自動車が登場した時も同じだったに違いありません。飛行機だって同じです。原子力発電も同じです。さらにさかのぼり、人類が火を使い出した時だって同じだったことでしょう。
何か新しい技術が出た時は、残念ながら犠牲がついてきます。それを人類が英知で乗り越え、進化していくのが歴史です。今の時代だって、飛行機も車も一定の危険性はありますが、それを理由に使わないと言う人は、まずいません。インターネットも同じですね。
AIや自動運転もこれらの危険を乗り越え、あと10年のうちにこれまで以上に安全になって一般的に普及することは間違いないでしょう。
「完全に安全が確認でないと進めてはいけない。」と言い張る日本の体質が災いし、他の先進国から再び大きく遅れないことを祈るのみです。