帝国データバンクが定期的に出している物価の指標です。面白いので私は時々見ています。知ってる人も多いかと思います。
あくまで想像ですが、世界的に有名な英国の雑誌エコノミストによるビックマック指数の真似のように見えます。こちらは世界のビックマックの値段を比較し、国の物価を比較すると言うアイディアです。一方、カレーライス指数は、家でカレーライスを作る際の製造原価を時系列で比較し、物価の推移を見ると言うものです。誰にでもなじみがあるカレーライスを使っているところが面白いですね。
今回の数字を見ると、想外に2ヶ月連続下落していることがわかりました。私は上昇し続けていると思っていたのですが、ちょっと意外な感じです。
よく読んでみると、まずコメ価格が急上昇していたのが一段落したことと、野菜なども夏暑かっ影響で全体的に値段が安定しているということだそうです。
ただ急な上昇が収まったと言うだけで、別にかつての水準まで下落したと言うわけではありません。
やはり数年前と比べると物価が上がっている事は間違いないでしょう。それが客観的で、しかも身近な数字としてあらわれているわけです。
テレビの大衆的なニュースでは、待ち行く人のインタビューや、ガソリン価格など、とても限られた、ごく部分的なものだけを出して結論づけるため、全体の傾向を掴むことができません。
もちろん、これだってカレーライスの製造コストでしかないのですが、光熱費や食材品などが複数盛り込まれていますし、客観的に数字を出しているので、ある程度の全体性を握ることができます。
1つの判断材料として、とても面白いと思います。
