海外のお客様から日本でのLINEやTikTok、 Instagram、FacebookなどSNSに載せる有料広告についての問い合わせを多くいただきます。
大抵の方は、事前に日本のことを少し調べていて、これらのツールが日本ではシェアが高いと言うことを認識しています。そして、効果が高いことを期待されています。
もちろんシェアが高いという点では合っているのですが、だからと言って、必ずしも万能な効果があるわけではありません。
誤解1.
大半のユーザはこれらを趣味で使っています。なので、B2C、つまり消費者向けの商品であればいいのですが、B2B、つまり法人向けの商品は必ずしも向いていません。会社で導入する1億円のシステムを探すのにFacebook広告をクリックして決める人はちょっと考えられませんね。
実際、私が使っている限りでは、Facebookに出てくる日本企業の広告の大半は、消費者向けの広告です。法人向けのものもありますが、その数は限られています。
誤解2.
もう1つの誤解は、B2CならすべてSNSがよいという考えです。これ自体は大きく外れてはいないものの、B2Cでも種類があるでしょう。
想像してみてください。例えば1,000円のスマホケースを買うのならFacebook広告をクリックして買うかもしれませんし、週末に飲むワインを買うのなら、インスタの広告から買うこともあるでしょう。しかし、数十万円する婚約指輪を買う際にこれらのSNS広告から買うことがありますか?
あるいは同じ医療系であっても、美白治療と難病の治療では全く違います。美白のための整形外科やエステサロンならSNS広告から入っていって申し込む可能性もあります。しかし、苦しい難病の治療方法を探すのに、これらの広告をクリックしてというのは、少し考えにくいですね。
誤解3
もう一つある誤解はターゲット層です。一般的にSNSは若向きだと言われていますが、同じSNSでもFacebookとTikTokではユーザ層が全く違います。
また年配者、特に60代、70代、あるいはそれ以上の人はSNSを使わないと思っている人も沢山います。しかし決してそんなこともありません。(詳しくはSNSの年齢別シェアなどで検索してみてください。)
SNS広告は非常に有効なマーケティング手段であることには変わりありませんが、目的とターゲットを正しく定めた上で、正しい戦略を立てることが不可欠なのです