100年以上も続いた「全日本スキー連盟」という名称が来年からようやく「全日本スキースノーボード連盟」に変更されることになりました。スノーボードが一般的に普及し、スキー連盟がスノーボードもカバーするようになり、既に数十年が経過します。そして今般やっと実態に則した名称に変更されるのです。

「遅いぞ!」と言う人も多いものの、もちろん、業界関係者多くの人はこの名称変更大歓迎しています。私だって素晴らしいことだと思います。

その一方で、難しいのはマーケティング面です。例えば、既に多くのスキー場がスキーとスノーボードが共存していることをアピールするために、これまでの「スキー場」という名前から「スノーリゾート」「スノーパーク」などに変更しています。

ところがですね…。

実際にユーザたちは、まだすべてを「スキー場」と呼んでいます。スノーボーダーだって、「今週末どこのスキー場に行く?」と言います。「今週末どこのスノーリゾートに行く?」と言う人を、私はまだ知りません。

やはり「スキー場」という言葉が固定されていて、「スノーリゾート」「スノーパーク」という言葉は市民権を得ていないのです。恐らく今後も普及しない気がします。

コンセプトとして両方を前面に出すのは素晴らしいことなのですが、それが広く世の中に言葉として受け入れられるかは、また別の問題なのです。