昨日書いた「スキル型の仕事」話の続きです。

自分が会社を辞めてどこかに再就職するシーンを考えてみてください。当然、採用する側としてはその人がどんなスキルを持ってるかということがとても重要ですね。

そしてこう聞かれるでしょう。「あなたは何ができますか?」それに対して「私はこれができます。」「これだけは人に負けない自信があります。」と、正々堂々と答えられる人がどのぐらいいるでしょうか?

もちろん「〇〇商事で課長をやっていました。」というのも、その人の誇るべき立派な実績です。ただ、それだけで採用する側が「そうか。じゃあ採用しよう。」という気になるはずはありません。

それに代わり、「〇〇商事で20年間経理をやっていました。」と言えば、まだ少しはプラスになるはずです。

しかしそれでも経理という仕事は会社によって大きく異なるのだし、特に大企業であればあるほど独自のやり方や文化が強いはずなので、それをそのまま新しい会社で活かせると事は考えにくいのです。

それに対して「私はクラウド会計ツールに精通しており、どんなツールでも自由に使いこなすことができます。通常8時間かかっている経理事務を4時間で終わらすことができます。」と言えば、採用する側は大きく身を乗り出してくれるに違いありません。当然そういう人材であれば、どこの会社に行っても通用するでしょう。

自分は何ができるか、人と違って、どういう特徴があるかということを今のうちから常に心に留めておくことが、とても大切だと思います。