何度か書いていますが、とてもよくあることですし、また同じことがあったので、また書きます。

自分が伝えたいことと相手が知りたいこと、聞きたいことは必ずしも一致しません。いや、まったく違うことが多々あります。

例えば技術者上がりの自動車セールスマンが、その車に使われている最先端技術やハイパワーのことを伝えたいからと言っていくら説明したところで、燃費のいい車を買いたい人には刺さりませんね。

先日聞いた、ある工場の経営者は、自分の工場がいかに最新の設備をそろえていて、いかに高性能で効率的な生産ラインを使っているかというのが自慢だし、それをお客様にも是非伝えたいということでした。しかし製品を買うお客様からすると、製品そのものには興味があっても、その製品が作られている工場の設備に関心がある人は稀でしょう。でも生産設備のことを伝えたがる人は案外多いものです。

多くの経営者や営業マンにありがちな落とし穴です。私自身、私たちの会社でも同じことをやっている可能性があります。

一度第三者の目で見てもらい、厳しく指摘してもらう方がいいかも知れません。