そろそろウチも自家製(?)会計システムを卒業し、クラウド型の本格的な会計システムを導入しようと思って色々と検討しているのですが…なぜか大半の会計システムは外貨非対応なのです。ウチの場合は販売先、仕入先ともに海外取引も多いので、外貨対応は不可欠です。円通貨のみだと使えない…とは言いませんが、かなり不自由です。

しかし、これって不思議だと思いませんか?

海外取引が多いのは、別にウチだけじゃないでしょう。貿易商社ならそれがメインですし、他の業種でも材料や部品、商品を海外から直輸入している会社だって沢山あります。いや、個人店舗だって海外から直接仕入れているところだってあるでしょう。みなさんが外貨なしで円取引のみをしているとは思えません。ドルやユーロでの海外送金だってやっているはずです。

そういえば、銀行もしかりです。いまだに外貨非対応の銀行もありますし、大きな銀行の店舗でも外貨扱いは別窓口です。こういうことに強そうなネット銀行最大手の楽天銀行ですら、海外送金はメインメニューになく、「その他」の先にひっそりと埋もれています。メガバンクに至っては、いまだに海外からの送金があれば電話をかけてくるという、昭和時代の方法を続けています。

外貨の取扱いや銀行の業務に関して昔ながらの厳しい規制が日本に残っているのが原因の1つかも知れません。でもこんなことでは、世界的な潮流であるグローバル化からますます遅れをとってしまいそうです。