大阪府と大阪市が共同で行っているプロジェクトのホームページにあるイメージ画像が、無許可使用されたものだったらしいです。なんともお粗末な話です。

2023年4月17日 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20230417/k00/00m/040/242000c

詳しくは知りませんが、まあオリンピックの話や公共工事などと同じで大企業が一次受けとなり、別の業者に委託して、更に別の業者に委託して…が複数あって末端の業者が実際の作業をやったというのは想像に難くありません。もちろんそれ自体は何ら問題はないし、そもそもウチだってその末端業者の一つとしていくつも仕事をしています。

さて。
問題なのは、それだけの業者が関わっていながら誰も著作権のことに気づかなったという点です。ネット上で見つけた画像を無断で使ってはいけないことくらい、作業を行った担当者は知らなかったのでしょうか?そしてそのホーページを公開前にチェックしている大勢の人たちは画像の著作権について気にもしなかったのでしょうか?関係者は技術の詳細、デザイン性や文章などは事細かに確認したに違いありません。しかし本来それよりも大切なはずである著作権を誰も気にしていなかったのはおかしな話です。

その一方で、実は「あるある」のような気もします。制作業者も現場の担当者から上の人まで多くの場合はデザイナーか技術者です。その人たちはそれぞれの分野については専門的に勉強はしているでしょう。しかし本来知っていなければいけない基本である著作権のことは何も勉強していない可能性もあります。常識的に知っているのに認識が甘すぎるのかも知れません。あるいはモラルが欠如しているのかも知れません。

もちろん、ウチだって明日は我が身です。あらためて関係者に周知徹底しておく必要がありそうです。