人材紹介会社の人からそんな話を聞きました。コロナが一段落し、急速に回復する需要に対応するために飲食店やホテルが一気に人を採用しようとしていますが、どこも苦戦しているようです。その理由は大きく三つあるそうです。

1. 英語人材の不足
全国の主要都市や大きな観光地ではインバウンドが急激に戻り、今後はさらに伸びることが予想されています。そのため、英語ができる人材がこれまで以上に求められるのですが、日本は英語人材が不足しているのは明らかです。

2. 日本から離れた外国人の戻りが遅い
コロナが始まって日本から離れてしまった外国人は意外とまだ戻ってきていないようです。さらにその間、新規に日本に来て日本語を学び生活を始める人、つまり2-3年後には働き手となる予備軍的な人材がほぼ0だったので、現在採用の対象となる人材自体が絶対的に著しく減少しているわけです。

3. 日本の円安、給料安による魅力低下
円安が進んでいるため、外国人にとって日本で働く魅力が低下しています。円の価値が30%低下すれば、日本で稼いで自国に送るお金も30%目減りしてしまいます。さらに日本では賃金がほとんど上昇していないことを加えると、実質的な稼ぎはかつての半分以下になっているというわけです。

コロナ後の労働者不足を一時的な問題ととらえる向きもあるようですが、少なくとも数年は解決しない深刻な問題のようです。