私が外資系の小さな会社に勤めていた時、大企業出身の同僚に言われたことです。まだSUICAなどのツールが普及しておらず、紙の定期券が一般的だった頃です。

確かに、私もメガバンクに勤めていた時は、定期券は初出勤した時に机の上に置かれていましたし、6か月後の更新日前日に新しいものが机の上に置かれていました。そんな大企業に長年勤めていると、それが当たり前になってしまうのです。

これが零細~小企業なら自分で買って事後清算するのが当然ですし、更新だって自分でするしかありません。

しかも定期は一例にすぎません。文具を揃えたり、名刺を作ったり、パソコンを選んだり、初期設定をしたり…日常のあらゆる作業が大企業なら専門の担当者がやってくれるのが一般的ですね。でも零細企業なら大半を自分でやらなければいけません。社長だって新人だって同じです。

大企業に長年勤めていた人が零細企業に転職すると、最初はそのギャップに悩まされるものです。零細企業でも既にある企業ならマシですが、自分で独立して0から起業すると、最初は100%自分でやるしかないのです。

これを楽しいと思うか苦痛と思うかで、その人の将来が大きく変わってくるのだと思います。