労働に関する色々なことが年々厳しくなってきます。勤務に関することだけでなく、採用時の面接に関しても同じです。
今の時代、面接で宗教や人種、支持政党などを聞いてはいけないのは常識ですね。それだけではなく、生まれのこと、家族のことも今ではNGです。「兄弟は?」とか「お父さんの仕事は?」もダメです。さらに愛読書、購読新聞、尊敬する人も宗教や思想につながるのでダメだそうです。住んでいる場所もダメです。年齢も、飲食など年齢制限がある業種以外はダメだそうです。まあこの辺は聞かなくても履歴書に書かれているか、あるいは学歴などで推測できますが。
しかし、これまで面接で当たり前のようにしていた質問なのに今はNGになっているものが沢山あるのは要注意です。うっかり聞いてしまうと、あとで問題になることもありえます。
最近聞いた話によると、中途の場合、米国では州の法律により、これに加えて前の職場での給料も聞いてはいけないそうです。前の職場での給料というのは、前の職場でどのくらい活躍して評価されていたかを判断する目安にもなるし、それに合わせて今の給料を決めるものなので重要だと思うのですが…。その一方で、本来は仕事内容に応じて自社で決めるものであり、前職に倣うものではないというのが根底にあるようです。前の職場とは違うのにそれを基準にすることが不当だというのでしょう。
まだ日本では禁止されていないし、NG質問として一般的ではないものの、そのうち禁止になる可能性もありそうです。