ChatGPTが2022年11月に世の中に登場してまだ1年しか経っていないのに、米国では92%*もの企業が既に利用しているそうですね。一方、日本では54%しか利用していません。この短い期間で、早くも差がついてしまった感があります。(*PwC2003年AI予測)

しかし場合によっては、「日本にしては早い」という見方もあります。数か月前に私が聞いた話では、米国と日本でセミナーを行った講師がそれぞれで聞いたところ、米国の経営者が既に半数以上使っているのに対して日本は数名程度しかいなかったということでした。そこから考えると、数か月で差が少し縮まったとも言えます。

導入していない日本企業が躊躇している理由としては、品質の不安定さやプロセスのブラックボックス化、フェイクコンテンツなどが挙げられています。先日の記事にも書いた通り、やはり新しいものに対してネガティブなポイントを見付けて問題視する日本企業らしい考え方です。ただし、これも見方によっては「何ごとにも慎重」「リスク管理意識が高い」とも言えます。

新しいことにリスクがあるのは当然です。十分にリスクを調べて対策を立てたうえで、どんどん積極的に使い、米国に追いついていくことが急務だと思います。