大企業に勤めていると、本来の職務以外に多くの雑務が課せられます。営業の新入社員なら営業活動に加えて書類整理や掃除、先輩のおつかい等が色々とあるでしょうし、中間管理職なら上層への報告や各種会議が山のようにあるはずです。多くの場合、本来の職務である営業に費やせる時間は半分以下になるはずです。
一方零細企業なら書類整理や先輩のおつかい、報告資料作りや会議などは最小限に限られているのですが、その代わりに担当を色々と兼務しているため、やはり多くの時間を費やします。営業なら新規開拓だけでなく、パンフレット制作、見積もり作成、契約書作成も担当者が行います。また契約を締結した後の処理、請求書発行、入金確認まですべて行い、プロジェクトが開始しても窓口やプロジェクトマネージャとしての役割は続きます。これが大企業なら複数名で分担するか、それぞれを専門部署でやってくれるでしょう。
では独立して起業するとどうでしょう?この零細企業の仕事に加え、登記、役所手続き、経理、決算、税務、法務、人事、オフィス賃貸…などもあるので、さらに3倍以上の仕事をやらなければなりませんね。営業に費やせる時間は1割以下になってしまいます。
どんな会社、どんな職務でも本来の業務に100%専念できることはありません。いかに上手に分担するか、いかにDX化を進め効率化するかが勝負なのだと思います。