正月に起こった日航機と海保機との衝突事故では、「待ち順位1番」という管制塔からの指令を誤って解釈した海保機が滑走路に侵入してしまったのが原因の一つと発表されました。のちにこの指令自体が不要なものであり、誤解を招く表現だという批判になり、それ以降、使われなくなったそうですね。

まったく違う例ですが、例えば何かの手順を説明するときは本当に必要なことだけを最小限に絞るのが良いとされています。そこに必要以上のことを詰め込んだり、関係ない話を加えたりすると、肝心なことが伝わらなくなるというわけです。

これは営業トーク、営業資料でも同じです。お客様が求めている情報だけに絞ることが大切なのですが、丁寧にしようと思って余計な前置きを付けてしまったり、求められていない情報まで付け加えてしまったりしがちです。しかしそれをやってしまうと、肝心な内容がピンボケしてしまい、正確に伝わらなくなってしまいます。

またメールなどで何かを依頼するときに、依頼内容だけを手短に書けばいいものの、前置きや関係ない情報を多く入れてしまいう人がいます。こうして必要以上の情報を入れてしまうと依頼内容が埋もれてしまい、結局対応されなかったということになってしまいます。

ビジネスの場で大切なことを伝えるためには出来る限り必要なことをコンパクトにまとめ、必要なことのみを伝えることが重要だと思います。