既知の通り、米国にはチップの制度があります。

私が思うに、元々はレストランなどでテーブル会計をして、戻ってきたお釣りを担当者へのお礼として少しテーブルに残していくものだったはずです。

それが数十年前からカード決済が主流になり現金を使わない人が出てきたため、会計の伝票にチップを自分で記入する欄が出来て、そこに15-25%程度の金額を書き、最後にサインして払う方式が多くなってきました。

こんな感じです。(これはホテルで部屋につけるものですが、カードの場合もまったく同じです。)

そして今や電子決済の時代。伝票すら出てこなくなり、代わりに店員さんがタブレット端末や専用端末などの決済システムをテーブルまで持ってくるようになり、その端末をお客さんがタッチして支払いするようになりました。その際にチップを選ぶボタンがあり、「チップ:15% 20% 25%」などの選択肢が書いてあるのです。その中から自分で選んで最後に決済ボタンを押せば完了です。

チップを計算する必要がないので、計算ミスによるトラブルを避けることが出来ます。ペーパレスなので事務も非常に効率的です。

その一方で…チップの有難みは0になってしまいましたね。払う方も本来は「感謝の気持ちとして」だったのに強制されている気になってしまいます。

まあ時代の流れなのだと思いますが。