なぜかあまり言われていないような気がしますが、日本は世界でもトップレベルに祝日が多い国なのです。振替休日などがあるため比較方法によりランクは異なるものの、3位としているランキングが一般的です。これは祝日と定められている日の数なので、それ以外にも盆休み、年末年始などを入れると世界一の可能性もあります。

さて。祝日が増えたのは、私が記憶しているしている限り、ここ20-30年ほどのことです。それまでなかった海の日や山の日、みどりの日などが制定され、さらに日付でなく第x月曜日を休みにするなどになったため、実質的に多くなっているのでしょう。

その背景としては、有給が取りにくい文化、平日は残業を当たり前とする文化がありました。そのために祝日を増やして強制的に休みにして、スポーツやレジャーなどに使ってほしいという意味もあったはずなのですが…。実際は何もしない人が50%超います。

使うお金がない、いや、正確にはあるのだけど将来が不安なので貯蓄に回しているのが一般的です。また旅行したりレジャーに行ったりするより、家でゲームをしている方が楽しいという子供も多いでしょう。今の時代なら親だって家でスマホを使ってゲームをする人が多いようです。

休日は多くなっているものの、本来の狙いであった健康増進、気分転換、消費…などは、どれも期待ほど進んでいないのが現実のように思えます。