最新版iPhone16が発売された9月20日、そうとは知らず、たまたま昼過ぎにAppleストアの前を通りがかった時、ものすごい混雑に驚かされました。10年以上に渡り毎年発売されているというのに、相変わらず発売日には大勢の人が押し掛けるようです。

ネットの情報を見ていると、今回の最新版は当然ながら昨年版よりさらに良くなっているわけですが、見た目や機能に関して、ビックリするほどは大きくは変わらないということです。賛否両論あるものの、辛口評論家の中には「無理に買い替える必要はない」と書いている人もいました。

しかしですね…。私がすごいと思うのは、大きく変わったか否かという疑問にかかわらず、毎年必ず買い替える人が一定数、しかもかなり沢山いるということです。また、毎年買うわけではないにせよ、やはり2-3年に一回は特に不自由はなくても新しいものに買い替える人も多くいます。(実は私もその一人です。)

何がそれほど魅力なのでしょう?

最新版を「すごい!」と思わせるようなものすごいアピール力、毎年恒例の発表会など各種イベント、マスコミやインフルエンサーを巻き込む吸引力。もちろん莫大な費用をかけていることは間違いありませんが、それに加えて、緻密に計算された演出とマーケティング戦略があるはずです。それが10年以上も続いていれば、お金を払わなくともマスコミ、一般人の多くが話題にしてくれます。その波及効果も更に毎年雪だるま式に膨れ上がっていくのでしょう。

誰でも簡単に真似できるものではありませんが、あらゆる意味で、やはり世界最高のマーケティング戦略だと思います。