旅行関係の人から聞いた話によると、最近はかなり早い時期から旅行の予約をする人が増えてきたそうです。半年先はもちろん、1年先の予約もする人もかつてより多くなっていたということです。
おそらくコロナ後に旅行事業が急激に回復し予約が取りにくくなってきたことや、ホテルや乗り物などの値段が高騰したため、少しでも早く割安に予約しようとする人が増えてきたのでしょう。
連休などピーク時の予約が既に満杯ということもあるようです。そういえば90年代前半の景気が良かった頃、年末年始、GWや盆の予約が非常に困難だったことがあります。その頃は今のようにインバウンド需要が大きいわけではなく、今ほど値段が高騰してたわけでもありませんが、人気の旅行ホテルなどは特定期の予約が集中するため相当前でも予約が難しかった記憶があります。今回の場合はその時と少し状況が違うものの、早めの予約が必須である点では同じです。
そう考えると、旅行会社のマーケティングとしては、年初に春のキャンペーンをやるのでは既に遅いわけです。年初なら半年先の夏のキャンペーン、さらに秋や冬のキャンペーンを考えておくのも必要でしょう。
一方、衣類などはこれまで通り3カ月前、つまり年初に春物の売り出し、春に夏物の売り出しをやるのが正解です。半年前から売り出しても仕方ありませんね。食品はその時々の旬を狙うのが鉄則です。
業界ごとに異なる傾向に合わせキャンペーンの時期を変えることは、マーケティング上、とても重要だと思います。