2025年参議院選挙がスタートし、渋谷の街にも選挙カーが沢山来るようになりました。候補者名をひたすら繰り返し叫んでいるのを聞きながら、ふと、企業のブランディングと同じだなと思いました。

無名の候補者が投票用紙に名前を書いてもらうためには、わずか2週間のうちに自分の名前を有権者に覚えてもらうように浸透させなければなりません。テレビのアイドルやスポーツ選手、アナウンサーなど、スタート前から知名度の高い人に2週間で追いつくのは容易ではないはずです。

企業のブランディングと同じです。無名企業がモノを売る際、少しでも会社名を有名にする戦略がよくあります。特に海外企業で自国にてある程度の知名度があるものの日本では知名度が0の場合、会社名をアピールする目的で広告を出します。ところがブランディングはかなり長期的な戦略なので、古くから参入している会社に長があるのは当然です。新規参入企業が二週間でブランドとして確立できません。

飲料会社が日本に初上陸し、コカコーラ並みのブランドを確立するのは容易であるはずはありません。

選挙でも企業でもブランディング戦略は同じです。

先行しているブランドに対抗するためには、大きな工夫と決定的な違いを打ち出すなどの決め手となる戦略が不可欠なのです。