昨日このタイトルの記事を書き終わった後で更に色々と思い出してきたので、私がこれまでに聞いた欧米人が理解に苦しむという日本的な会議の習慣を3つ追加で書きます。
1.スーツ着用、紙の資料を活用
欧米、特に米国では役所や銀行を除きスーツを着て出社するところがほとんどないというのに、日本ではいまだ大企業の大半でスーツが義務付けられています。特に役員が出席するような重要会議だと多くの人がスーツ+ネクタイという恰好です。そしてそのスーツの色が全員ほぼ同じなのです。ネクタイは地味で、シャツも白と決まっています。これは多様性を重んじる文化の人から見ると異様な雰囲気です。
また、もう20年も前からペーパレスが推進されていて、特に今の時代はパソコンやタブレット、スマホだけで資料をシェアしているというのに、日本ではまだ形式ばった紙の資料が会議前に配られているのは滑稽な風景です。
2.発言がなく、表情もない
昨日書いた通り、相手企業からは10人も出てきて参加しているというのに、実際に話をする人は1人か2人しかいないのは、かなり違和感があります。そして残りの人は何も話さないし、意見もいわないし、表情すら変えないということがよくあります。会議は意見を交わす場であり、議論の場であるという人から見ると、とても違和感があるでしょう。
3.何も決まらず、あやふやな結論で終わる
せっかく部長や取締役というレベルの権限者が出席している会議なのに、その場では何一つ決めることができません。単に「ありがとう。」だけで終わることが大半、良くても「前向きに検討します。」「社内で稟議します。」という結論で終わることが一般的です。欧米だと決まらない場合でも何らかのフィードバックがあるか、次のステップだけは合意して終了しますが、日本ではそれすら言われないことが多々あります。
会議は何かを決定する場だと思っている人たちからすると、何も決まらず、何も言われず終わる会議は「?」です。
欧米式の会議がすべて良いというわけではありませんが、日本の生産性が世界でダントツに低いのは、こんなところにも原因があるような気がします。
