そんな面白い調査結果の記事*を読みました。もちろん答えはノーです。
その理由は、検索を始める際に使用するキーワードに自分の考えが既に盛り込まれているからだそうです。例えば、「カフェインのリスク」という言葉で調べる人は、カフェインが持つリスクについて調べてるわけで、当然カフェインは体に悪いと思ってるからそう調べるのでしょう。Googleはそれに答える検索結果を返すので、それらの記事を読んだところで、「ああ、やっぱりな!」と説得されて終わるわけです。
反対に「カフェイン メリット」と調べる人も同様です。カフェインにプラス効果があることがわかっているからこそ、このキーワードで検索するのであり、その検索結果をチェックした結果、やはりその考えが正しいことが裏付けられるに過ぎません。この場合も元の考えが逆方向に変わる事はないでしょう。
もっとも、その反対のことが起こる場合もあります。私の友人が、まだネット以前の時代に「タバコはみんなが言うほど悪くない」という自分の考えを立証するためにJTに行って資料をかき集めた結果…タバコのメリットについて書かれているものがほとんどなく、断念したことがありました。そして、JTですらこの程度しかメリットをアピールできないのであれば、やはり本当に悪いのだろうと気づき、なんと、その人はそれをきっかけに見事に禁煙に成功したのでした。
もし賛否両論を客観的に調べたいのであれば、メリットとデメリットというような言葉を入れて検索するのがベストです。そして、さらに深く、さらにわかりやすく調べるのであれば、やはり今の時代ならAIツールがベストかもしれませんね。
(*Harvard Business Review, Aug-Sep 2025)