ずいぶん前に習ったこの話が私は好きで、いろいろな例として使っています。

ホテルなどに泊まる際に、非常口を一度確認しておくだけで、いざという時に助かる確率が全然違うそうです。

企業のオフィスでも防災責任者を一名任命することが義務付けられています。防災責任者は消防署に行って一日講習を受講し試験をパスして認定を受けることになっています。当然、それだけで救助活動や消火活動ができるようになるわけではありませんが、基礎的な知識を一度身に付けておくだけで、防災と緊急時の対応が大きく異なるというわけです。

そして今の時代、サイバーセキュリティについても全く同じことが言えます。一回でもいいのでサイバーセキュリティに関する講習を受け、どうすれば未然に防げるか、万一被害にあった時はどうすればいいかを事前に学んでおくことはとても有意義なはずです。学んだ経験があるかないかで、会社の運命を分けるくらいの差が出てくるでしょう。

しかも、火災や自然災害と違ってサイバーアタックや個人情報流出はいつ起こっても不思議ではありません。

責任者や役職者だけでなく全員が身に付けておくべきことなのです。