恐らく今でも多くの日本企業では、会社にかかってきた電話を取るのは新入社員の仕事であり、新入社員の手がふさがっている時は他の人が取るものだと思います。つまり全員の仕事なのです。私が新人の頃もそうでした。
ところが一方、外資系企業などで仕事の役割が完全に分担されて決まっているところでは、秘書や事務職など電話を取ることを仕事として任命されている人以外は、会社宛てにかかってきた電話を取ることはありません。自分の直通番号にかかってきた電話以外はまったく取らないのが一般的です。
これって、賛否ありますね…。
新人は電話を取ることによりビジネスマナーや業務を覚えますし、いい勉強の機会です。しかしそれで時間を使うのは無駄だという考えもあります。電話の多くは単なる営業電話ですし、沢山仕事を覚えなきゃいけない大切な時期に、電話対応に時間を費やすのが良いかは疑問です。
まあ最近は電話自体が激減しているので、こんな議論も減ってきましたが…。ジェネラリストを養成する日本企業とスペシャリストを養成する外資系企業の違いがこんなところにもあるものです。