ショッピングカートの大手Shopifyの調査によると、買物客の92%は現地通貨が表示されているネットショップでの購入を好んでいるそうです。また今あるネットショップを現地通貨表示にして現地通貨で支払いができるようにすることで、最大40%もコンバージョン(買ってくれる確率)が高くなるとのことです。
これ、何となくわかるような気がします。
私も海外のネットショップを時々使いますが、その際に通貨が日本円になっていると非常に分かりやすく、安心感があります。外貨でも米国ドルなら日本円でいくらかピンとくるのでいいものの、普段自分が知らない通貨、例えばデンマーククローネ、タイバーツなどの表示になっていると、とても使いにくく感じます。
ユーザの立場で考えると、現地通貨になっているのが一番いいでしょう。その一方で、運営者側、つまり販売者側としては、少し悩ましいところです。
現地通貨のままで入金された場合、日本の会社はどこかの時点で円に変換しなくてはなりません。また売り上げとして外貨で計上するため、外貨の経理処理が不慣れな人は大変です。会計士さんや税理士さんも外貨に不慣れな人が多いのも事実です。日本の会計アプリなども外貨対応していないものが大半です。
単純に売り上げアップを目指すためには現地通貨決済に対応するのがベストですが、自社の経理や決算処理のことも念頭に置いておく必要があります。