よく行く渋谷のファーストフード店で、観光客の人が「英語のメニューはないのか?」と聞いていました。その店は食券販売機が大きく進化したセルフ注文機がある店で、スクリーンにタッチして自分で料理をカスタマイズしながら注文していく方式です。当然、機械は英語にも対応しているはずです。
疑問に思って見てみると…確かに最初の画面から料理を選ぶ画面までは英語が併記されているので難なく進めるのですが、その先が、なんと、日本語のみなのです!
味付けや各具材の量を選ぶところが日本語しかありません。その方はチーズが苦手なのでチーズ抜きにしたかったのに、それがわからないということでした。
さらにその先の合計金額確認、決済画面も日本語のみでした。
こんな立派な機械なのに、びっくりするくらい不完全です。これでは、日本語がわからない人が困るはずです。これを作った会社は、実際に日本語がわからない人にチェックさせていないのでしょう。何ともお粗末です。
でもこういう例は、まだ至る所にあります。電車の切符だって同じです。随分前に(Suicaとか無かった頃に)海外から仕事で来ている友人が乗り換え付きの切符を自動販売機で買えないと言って困っていました。確かに最初の数画面のみ英語対応で、他社線乗換の切符までは英語対応されていなかったのです。
その他、何かの掲示板、案内板もしかりです。
企業のホームページ、ECサイトの英語対応もしかりです。
日本を観光立国にしよう、インバウンドを倍増させようなどと掛け声をかけるのなら、まずこんな初歩的なことから改善することが急務です。