帝国データバンクの調査によると、クリスマスケーキの値段が高止まりしているようです。
帝国データバンク 2024年冬シーズン「クリスマスケーキ」価格調査
https://www.tdb.co.jp/report/industry/9ec1targ3/
今年の昨年対比上げ幅は3.4%、昨年の上げ幅が8.0%だったので高いままで一段落しているように見えます。このブログに書いた通り、昨年はコロナ後の原材料費高騰が直撃し、ケーキの価格も急騰したのは記憶に新しいところです。
今年の内容で面白いのは、原材料費は昨年比4.4%上昇しているのに価格の上昇は3.4%にとどまっているということです。もちろん単純には言えませんが、この数字だけで見ると、上昇したコストは価格転換できずにメーカーが負担しているということになります。つまり、利益率は下がっているのです。
また、思い切って値上げしているところも多々ある一方で、据え置き、または値下げしているところも半数近くあることがわかります。それだけコスト転換せずにお客様のために一生懸命頑張っているのか、競争が更に激化しているのか、昨年値上げしてそっぽを向かれたのか…。
いずれにせよ、日本では値上げを悪と考える風潮が強いために、各社ともに苦戦を強いられていることは間違いなさそうです。
商売の厳しさが、こんなところにも表れています。