企業に社員として勤務しているうちに副業をして、定年退職後に備える人が増えてきているそうです。つまり、本業以外の仕事を身に着け、ある程度の実績を作っておけば、今勤務している企業を定年退職した後に職探しをする際、大きなプラスになる可能性がありますし、場合によってはその副業を本業とすることも可能です。
今の時代、60歳ならまだ働き盛りですし、定年退職した後も働きたい人だって多いはずです。しかし、例えば全国トップの営業マンだったとか、公認会計士の資格があるとかなら良いものの、単に「XX商事で30年働いていました。」とか、「経理も人事も一通りできます。」とかいうだけの人を必要としている企業は少数派です。定年後に再就職するためには、他の会社でも役立つようなスキル、他の会社にも必要とされるような実績が不可欠です。
そこで副業が注目されるわけです。
定年になるより早い段階から、元々興味あったことや強い分野を強化し、その証明となる資格を取得したり、フリーランスとして実績を積んでおけば、再就職の際に最強の武器となるはずです。
これまでの仕事を活かして税理士や社労士、通訳などの立派な資格を取ればベストですが、デザインや文章作成、資料作りなどもフリーランスとして十分な実績を積めば、再就職に使えるでしょう。経理や人事のコンサルティング、営業や購買のコンサルティングも可能です。いずれも1つの会社で長年やっていたというだけでなく、副業としてフリーランスで1000社のお手伝いをした、5つ星の評価を1000回もらったというのであれば、次の会社も採用したくなるはずです。
幸い、これまで考えられなかった日本を代表するような大企業でも副業が認められてきています。これをチャンスととらえ、今のうちに準備をしておけば、定年退職後も安定した仕事に就けると思います。