そういえば最近ウェアラブルという言葉を全く聞かなくなった気がします。一時は業界の中でとても流行った言葉で、これからの時代はウェアラブルが主流になるなどと言われていました。
私も10年前の記事に書いています。
2015年12月3日 ウェアラブルテクノロジー
ウェアラブル、つまり身に付けることのできるITツールです。今ならApple Watchを始めとするスマートウォッチがそれに相当します。
この言葉が登場したのはまだアップルウォッチが出ていない時代に、スマホがどんどん小型し、最終的に身に付けられるようになる、まさに体の一部になる、それを通じて手に道具を持たなくても色々なことができるようになるという話だったわけです。
私が実際に米国の展示会で見てきた中にはセンサー付の衣類などもありました。それを通じて運動中に身体の状態を計測できるというものだったと記憶しています。当時は既にアップルウォッチが出ていたものの、それほど普及はしていませんでしたし、機能も今ほどは豊富についていませんでした。
それからスマートウォッチが爆発的に普及し、機能がぐんぐんアップし、大抵のことがスマホを持たずしてできるようになりました。運動中や睡眠時などを含め、身体の状態を常時計測し、リモート管理することも簡単にできます。
こうしたツールが十分に普及した今、ウェアラブルという言葉を使ってこれを表現する必要もなくなったわけです。
技術が進み、普及が進み、言葉が消えていく1つの例だと思います。