昨日書いたブランド信仰、国産信仰の話ですが、これは日本企業が海外進出する時だけでなく、逆に海外企業が日本に進出するときにすごく障害になることがあります。自国でとても評判が良い商品を日本に持ち込んだところで、全然売れないことがあるのです。

日本は国産信仰、ブランド信仰が特に強いからです。

私が実際に経験したところでは、欧州ののとても評判がよいシステムが日本進出したときに、まったく期待通りに売れなかったことがありました。自国で大成功したので、日本でも受け入れられるだろうと思ったいたようです。

当然、日本では日本製が一番いいと思っていますし、日本語対応できていないものは信頼できないと思っています。ましてや、日本に支社がなかったり、日本国内で日本語でメンテナンスができないものは受け入れられません。

日本で大成功している外国車、例えばメルセデスベンツやフォルクスワーゲンなどはすざましいマーケティング努力により確固たるブランドを日本で築き上げた上に、日本に拠点を沢山作り、日本語による営業、日本語によるサポートをやっているから受け入れられているのです。

一方、そのレベルになっても、「国産がいい」という人が沢山いるくらいなので、いかにたいへんかということでしょう。

単に他国で成功したものを日本語に訳して日本に持ってきただけで売れないことは明らかです。