そんな話は今やそこら中に出回っていますし、多くの識者たちが議論しているところです。
私個人的には、先日ふと一つ気づいたことがありました。
それは、AIが作ってくれた文章は説得力が弱く、もし相手からそれに対して質問されたとき対応に困るということです。
先日あるレポートを書くのにChatGPTをフル活用しました。もちろん指示を出す前に自分で綿密な調査をして内容を熟考し、ポイントを自分なりに考え、それに肉付けする形で文章を生成したのです。それでも当然、AIの回答は間違いも多いため、回答は100%人間の目でチェックし、合っていることを確認し、必要に応じて修正したり削除したりして資料に使いました。
ところがですね…。
その資料をお客様とのミーティングに利用した際、キレイにまとまっているものの説得力や分かりやすさがやはり不十分だったのか、多くの質問をいただきました。そして、それらの質問に対して、こちら側はその場で即時に十分な回答が出来なかったのです。
もしこれが0から自分で調べて書いたことや、自分が元々知っていることをまとめたことなら、その場ですべて即答できたでしょう。しかし今回は半分自分が書いていないために、たとえ内容は精査して理解しているつもりでも、多様な質問に即答できるほど自分のものになっていなかったというわけです。
でもこれはAIでなく、他人に書かせた資料でも同じですね。エライ人が部下に書かせた文章を会議で読み上げる際に必ず書いた本人を連れて行くのは、質問に対して答えられないからです。
ようするに、他の物事と同様、AIも使い方次第、使う人次第ということだと私は思います。