わたしたちの経験上、なぜか海外のお客様の場合は問合せをいただいて、数回やり取りがあり、その結果として実際に契約に至るのは10社中1社から2社程度なのです。これが国内のお客様ならその2倍、いや、それ以上はあるのです。つまり、日本のお客様なら2、3件お問い合わせがあれば1件は成立、海外のお客様はお問い合わせが5件あって1件成立すれば「上出来」というレベルなのです。
不思議です。確か随分前に貿易商社の方とお話した時も、似たようなことを聞いた気がします。具体的な金額の話を出した瞬間に連絡が途切れるという話もありました。
日本のお客様と違い、海外、特に米国系のお客様は、社内で十分に検討した上で「SEOをやる。外部委託する。」と社内で最終決定してからコンタクトしてくるのではなく、担当者ベースで検討を始めた段階でコンタクトしてくる会社が多いのも知れません。
もちろん会社によって違いますが、米国系の会社は担当者~課長クラスでも大きな権限が与えられていて、その段階で戦略立案から検討、方針選定まで任されていることが多々あります。場合によっては月3百万円程度の取引でも担当者一人で決定してしまうこともあります。
しかし、担当者が自己判断で「日本向けSEOをやってようかな?」というレベルで開始し、1か月かけて要件をつめて、数社から見積もりを取り、ほぼ決定という段階まで行くものの、最終的な社内承認の段階で初めて経営レベルまで行っていきなりプロジェクト自体が「No!」ってなることもあるようです。そうすると、私たち業者は振り回さてしまいます。
あるいは日本のお客様より、相見積もりを取る数が多いのかも知れません。
いずれにせよ、海外から問い合わせが来た場合は、簡単には成約しない覚悟で対応を始めることをお勧めします。
